ズゼちゃんとの思い出④ バイリンガルなズゼちゃん

ズゼちゃんが理解できる言葉はラトビア語です。しかし、リガ動物園で飼育を担当し、日本まで付き添ってきていただいたザイフェルトさんは、英語とラトビア語でズゼちゃんを訓練してくれていました。

そこでわたしは当初、英語で指示していましたが、後に英語と日本語で、
「カムオン」―「おいで」
「ゴー」―「行け」
「ダウン」―「しゃがめ」
「ラングル」―「鼻を上げろ」
と2か国語で訓練しました。
その後は王子動物園の飼育員が引きつぎ、今も英語と日本語で行動指示訓練をしています。

わたしは動物園に行ったときには、少しでも故郷のことを思い出せるようにと、ズゼちゃんにラトビア語で話しかけています。
「ラプリート(こんにちは)」
「パルディエス(ありがとう)」
ごんどうまさよし

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ズゼちゃんとの思い出③ 竹が好き

今日3月21日、神戸市立王子動物園は開園70年を迎えました。
おめでとうございます。
コロナ禍ではありますが、多くのお客さまが訪れていることでしょう。

さて今回はズゼちゃんの好物のことを少し。
ズゼちゃんはバナナが大好きです。王子動物園では多くの草食動物やサルたちにバナナを与えています。ズゼちゃんはたくさんバナナを食べますが、与える量にも困ったことはありません。

そして竹も好きです。固い竹を鼻でまきあげ、口にもっていって、バリバリと大きな音を立ててかみ砕くのです。

リガ動物園では竹は食べられませんでしたが、王子動物園ではパンダに竹を与えているので、これもたくさんあります。
ズゼちゃんは日本に来てから竹を知り、好きになったのでしょう。(ごんどうまさよし

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ズゼちゃんとの思い出② いっぺんに好きになったわたし

ズゼちゃんは生まれて3か月で母親が亡くなったので、リガ動物園では飼育員からミルクを飲ませてもらっていました。人の手で育ったゾウです。
ですからズゼちゃんはゾウとの絆がほとんど無いといってよく、その代わりに人とのあたたかい絆で育ってきたのです。
そのためか、初めて会うわたしをこわがることもなく、耳や顔、鼻をさわらせてくれました。
このスキンシップで、わたしはいっぺんにズゼちゃんのことを好きになってしまいました。(ごんどうまさよし

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ズゼちゃんとの思い出① 初対面

1996年に、初めて兵庫県日本ロシア協会のロシアおよびラトビア訪問団に参加しました。その時リガ動物園に行き、わたしはグレイジンス園長とともにゾウ舎のグラウンドに入ってズゼちゃんとの対面を果たしました。

ズゼちゃんは初対面のわたしを気にすることもなく落ち着いていました。
わたしがズゼちゃんの耳や顔を触っても嫌がることなく、写真撮影などもできました。
わたしは、これなら王子動物園に来てもすぐ飼育員にも慣れ、安全に対応できると確信したのです。(ごんどうまさよし

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リガ動物園のゾウ舎にて。右隣がリガ動物園のグレイジンス園長

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奈良公園の鹿のことがよくわかる本

昨日に続き、奈良公園の鹿の話題です。
奈良公園の鹿のことがよくわかる写真集『奈良の鹿と巡る四季』(京阪名情報教育出版)をご紹介しましょう。

本書の著者は川上悠介さん。拙作『奈良 鹿ものがたり』(佼成出版社)の写真も担当してくださっています。
数々の写真コンテストで受賞している写真家だけあって、写真が素晴らしいのです。
奈良公園と奈良の鹿に精通している川上さんが、四季を通じて鹿の生態をわかりやすく解説されています。
本書と拙作を読むと、奈良公園の鹿に詳しくなれます!
ぜひご一読を! (中村文人

詳しくはこちらから→『奈良の鹿と巡る四季


「第21回えほん展なら」で

3月13日(土)~14日(日)は奈良市美術館にて「第21回えほん展なら」が開催されました。
この会場では、拙作『奈良 鹿ものがたり』(佼成出版社・刊)と本書巻末に掲載した 「奈良の鹿となかよくなるための七つの約束」を大きなパネルにして展示していただきました。
拙作のうしろにいるのは、なんと鹿ロボット!

私も行きたかったのですが、残念ながらコロナ禍で入場制限があったため叶いませんでした。
入場者の方々に、奈良公園の鹿との接し方を覚えていただけたかと思います。

コロナ禍で奈良公園を訪れる観光客が減り、「鹿が飢えている」という間違った情報が広がってしまい、野菜やパンを与える人が増えています。
奈良公園の鹿は野生ですので、食べ物を与えてはいけないのです。
特に人間の食べるパンなどは体調を崩す要因にもなってしまいます。
じゃあ、野菜ならいいかと思うかもしれませんが、それもダメなのです。
なぜなら野菜を与えると、その味を覚え、近隣の畑を荒らす原因にもなるから。
ですので、鹿せんべいだけあげてほしいのです。
本書が多くの人に読まれ、奈良公園の鹿との接し方を知ってもらえると嬉しいです。(中村文人

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増刷通知

学研プラスから『毎日のドリル 文章読解 小学3年』の増刷通知が来ました。
じつはこのドリルに、拙作『コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業』が問題として掲載されているのです。
2020年3月に発売となりましたが、何度も増刷がかかっています。2015年に出版した拙作が、少しでも読者の目に触れることは書き手冥利に尽きます。
4月から3年生に進級するみんなも、このドリルで勉強してくれるとうれしいです。(中村文人

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『幸せを紡ぐ物語』展 第四話に出展

この度、そよ風さん@breezes_whisper主催の『幸せを紡ぐ物語』展第四話に出展いたします。
こちらでは、「きのこと妖精」イラストの原画を出品する予定です。
総勢32名の個性的な作家さんの作品をお楽しみいただけましたら幸いです。
BOOTHでの通販対応もしていますので、合わせてよろしくお願いいたします。(みろかあり

【記】

会期 2021年3月18日(木)~24日(水)11時~19時(初日13時から、最終日17時まで)
会場 デザインフェスタギャラリー WEST 2-A 
東京都渋谷区神宮前3-20-18
・東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 出口5より東郷神社方面へ徒歩5分
・JR山手線 原宿駅 竹下口から竹下通りを直進徒歩9分

アクセスデザインフェスタギャラリーアクセスマップ

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東日本大震災から10年ーー絵本『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』のこと

今年、東日本大震災から10年が経過します。
あの時、私が言葉にできないくらいショックを受けたのは津波の映像です。毎日、毎日、行方不明の人の名前がテレビに流れ、しんどかったです。でも当時の私ができる唯一のことは、東北で起きていることに目をそらさないということでした。ですからニュースを見続けました。

そして3月27日の早朝のテレビニュースで見たのが「被災地、福島へ燃料をはこべ」という短い特集でした。古びたディーゼル機関車が全国から8台新潟に集められ、2台連結して10両の燃料タンクを引っ張って、磐越西線を郡山まで運ぶという内容でした。

私はその特集を見終わって、しばらく動けずぼんやりしてしまいました。そして、「このことを絵本にして子どもたちに伝えたい」と思い、翌月、編集者さんと新潟、郡山に取材に行って一気に書き上げたのが、絵本『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』(絵・鈴木まもる 童心社)です。(次ページに続く)


紹介動画をつくりました!

3月1日にくもん出版より発売となった書籍『仏像“ここ見て”調査隊 奈良編』(宮澤やすみ・監修、中村文人・著)の紹介動画を作ってみました。
※BGMの音量にご注意ください。

本書の内容はこちらから

コロナ禍で旅行もままならない状態ですが、奈良に来る機会がある時は、ぜひ本書を読んでから仏像見学をおススメします!
図書館に置いてありますのでぜひ! ない時はリクエストをお願いします。(中村文人

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