ズゼちゃんは生まれて3か月で母親が亡くなったので、リガ動物園では飼育員からミルクを飲ませてもらっていました。人の手で育ったゾウです。
ですからズゼちゃんはゾウとの絆がほとんど無いといってよく、その代わりに人とのあたたかい絆で育ってきたのです。
そのためか、初めて会うわたしをこわがることもなく、耳や顔、鼻をさわらせてくれました。
このスキンシップで、わたしはいっぺんにズゼちゃんのことを好きになってしまいました。(ごんどうまさよし)
ズゼちゃんとの思い出① 初対面
1996年に、初めて兵庫県日本ロシア協会のロシアおよびラトビア訪問団に参加しました。その時リガ動物園に行き、わたしはグレイジンス園長とともにゾウ舎のグラウンドに入ってズゼちゃんとの対面を果たしました。
ズゼちゃんは初対面のわたしを気にすることもなく落ち着いていました。
わたしがズゼちゃんの耳や顔を触っても嫌がることなく、写真撮影などもできました。
わたしは、これなら王子動物園に来てもすぐ飼育員にも慣れ、安全に対応できると確信したのです。(ごんどうまさよし)
奈良公園の鹿のことがよくわかる本
「第21回えほん展なら」で
3月13日(土)~14日(日)は奈良市美術館にて「第21回えほん展なら」が開催されました。
この会場では、拙作『奈良 鹿ものがたり』(佼成出版社・刊)と本書巻末に掲載した 「奈良の鹿となかよくなるための七つの約束」を大きなパネルにして展示していただきました。
拙作のうしろにいるのは、なんと鹿ロボット!
私も行きたかったのですが、残念ながらコロナ禍で入場制限があったため叶いませんでした。
入場者の方々に、奈良公園の鹿との接し方を覚えていただけたかと思います。
コロナ禍で奈良公園を訪れる観光客が減り、「鹿が飢えている」という間違った情報が広がってしまい、野菜やパンを与える人が増えています。
奈良公園の鹿は野生ですので、食べ物を与えてはいけないのです。
特に人間の食べるパンなどは体調を崩す要因にもなってしまいます。
じゃあ、野菜ならいいかと思うかもしれませんが、それもダメなのです。
なぜなら野菜を与えると、その味を覚え、近隣の畑を荒らす原因にもなるから。
ですので、鹿せんべいだけあげてほしいのです。
本書が多くの人に読まれ、奈良公園の鹿との接し方を知ってもらえると嬉しいです。(中村文人)
増刷通知
学研プラスから『毎日のドリル 文章読解 小学3年』の増刷通知が来ました。
じつはこのドリルに、拙作『コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業』が問題として掲載されているのです。
2020年3月に発売となりましたが、何度も増刷がかかっています。2015年に出版した拙作が、少しでも読者の目に触れることは書き手冥利に尽きます。
4月から3年生に進級するみんなも、このドリルで勉強してくれるとうれしいです。(中村文人)
『幸せを紡ぐ物語』展 第四話に出展
この度、そよ風さん@breezes_whisper主催の『幸せを紡ぐ物語』展第四話に出展いたします。
こちらでは、「きのこと妖精」イラストの原画を出品する予定です。
総勢32名の個性的な作家さんの作品をお楽しみいただけましたら幸いです。
BOOTHでの通販対応もしていますので、合わせてよろしくお願いいたします。(みろかあり)
【記】
◆会期 2021年3月18日(木)~24日(水)11時~19時(初日13時から、最終日17時まで)
◆会場 デザインフェスタギャラリー WEST 2-A
東京都渋谷区神宮前3-20-18
・東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 出口5より東郷神社方面へ徒歩5分
・JR山手線 原宿駅 竹下口から竹下通りを直進徒歩9分
アクセス → デザインフェスタギャラリーアクセスマップ
東日本大震災から10年ーー絵本『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』のこと
私の初めてのノンフィクションです。自分からなにかに引っ張られるように書きたいと思ったのはこの作品が初めてです。
ノンフィクションですから燃料輸送に関わった方たちにお話を聞くのはもちろんですが、ディーゼル機関車の運転席に乗せてもらった時の殺風景さや燃料のにおい、鳴らさせてもらった警笛の大きな音。目に入る家々をおおうブルーシート。頻繁に起こる大きな余震、夜の磐越西線の駅で機関車の音を聞こうと待っていたときの空気の冷たさなど、その場に身を置いて五感で感じるひとつひとつのことが、原稿を書き上げる力になりました。その時のことを思い出すと今でもドキドキしてきます。
2013年に出版されて以来、デーデは今も多くの方に読んでいただいています。今年もラジオ、テレビ、ネットなどさまざまなメディアで取り上げていただいています。そのことに感謝するとともに、なぜだろう、とふと思います。
デーデはひたすら燃料を運びました。ほとんどの人が緊急燃料輸送のことは知らなかったとおもいますが、その燃料で多くの人が助かりました。
誰かのために何かをひたすらやり続けること――このことがデーデを通して多くの皆さんに伝わったのかもしれません。
けれども、わたしはこのことを伝えようと思って書いたわけではなく、あくまで事実を書いただけなのです。
ありがたいことに多くの感想をいただきました。その中に、忘れられない言葉があります。
「わたしもだれかのデーデになりたい」
今、わたしはだれかのデーデになっているのだろうか。自問する日々です。(すとうあさえ)
紹介動画をつくりました!
3月1日にくもん出版より発売となった書籍『仏像“ここ見て”調査隊 奈良編』(宮澤やすみ・監修、中村文人・著)の紹介動画を作ってみました。
※BGMの音量にご注意ください。
コロナ禍で旅行もままならない状態ですが、奈良に来る機会がある時は、ぜひ本書を読んでから仏像見学をおススメします!
図書館に置いてありますのでぜひ! ない時はリクエストをお願いします。(中村文人)
子どもたちの成長や季節感を大切に
「チャイルドブックジュニア」3月号に私の絵本作品が掲載されました。
「チャイルドブックジュニア」は3歳児、4歳児向けの絵本雑誌。チャイルド本社が発行しています。
さて、その作品名は「みんな いっしょに ひなまつり」。絵は、まなかふみこさんです。
主人公は真っ白うさぎの女の子のましろちゃんに決定。そこにぎんくんといううさぎの男の子が現れて・・・。
年少さんが対象なので起伏の大きなストーリーというより、ちょっとしたやり取りと心の動きを大切にしました。
年少、年中、年長と言えば1歳ずつの違いではありますが、成長に大きな違いがあります。
同じ遊びにしても、年少さんは独り言の多い並行遊びからお友だちとの遊びへの移行期であり、年長さんは複数のお友だちと意見を言ったり、相手の言葉を聞いたり、相談しながら遊びを発展させることができます。
なーんて、子どもの発達について詳しいように書いてしまいましたが、いろいろ本を見て調べたり、うちの子はどうだったかなと思い出したり、若いママ友に話を聞いたり。
そんなふうに、保育系の月刊誌のお話を書く時は対象の子どもたちの成長や季節感を大切に書いています。(新井悦子)
奈良の仏像の本、できました
先月に続き、くもん出版より、『仏像“ここ見て”調査隊 奈良編』(宮澤やすみ・監修、中村文人・著)ができ上りました! 発売は3月1日です。
昨年の8月に奈良のお寺を回り、取材をしました。コロナ禍で観光客が少なく、広い法隆寺などはほぼ貸し切り状態。釈迦三尊像はじめ数々の国宝をじっくりと見ることができました。
本書は小学生、中学生の修学旅行事前学習で読んでもらうための本ですが、仏像に詳しくない大人が読んでも楽しんでいただけるかと思います。
主に図書館に置いてあります。ない場合は図書館にリクエストをすると読めるようになります。
コロナ禍で旅行もままならない状態ですが、まずは図書館で読んでいただけたらうれしいです。(中村文人)