3月13日(土)~14日(日)は奈良市美術館にて「第21回えほん展なら」が開催されました。
この会場では、拙作『奈良 鹿ものがたり』(佼成出版社・刊)と本書巻末に掲載した 「奈良の鹿となかよくなるための七つの約束」を大きなパネルにして展示していただきました。
拙作のうしろにいるのは、なんと鹿ロボット!
私も行きたかったのですが、残念ながらコロナ禍で入場制限があったため叶いませんでした。
入場者の方々に、奈良公園の鹿との接し方を覚えていただけたかと思います。
コロナ禍で奈良公園を訪れる観光客が減り、「鹿が飢えている」という間違った情報が広がってしまい、野菜やパンを与える人が増えています。
奈良公園の鹿は野生ですので、食べ物を与えてはいけないのです。
特に人間の食べるパンなどは体調を崩す要因にもなってしまいます。
じゃあ、野菜ならいいかと思うかもしれませんが、それもダメなのです。
なぜなら野菜を与えると、その味を覚え、近隣の畑を荒らす原因にもなるから。
ですので、鹿せんべいだけあげてほしいのです。
本書が多くの人に読まれ、奈良公園の鹿との接し方を知ってもらえると嬉しいです。(中村文人)