今日3月24日は「ホスピタリティの日」。
思いやり、もてなしといった意味のホスピタリティの精神を広めるために日本ホスピタリティ推進協会 によって制定されました。
WEB書店やオンラインストアで本を販売する当社にとって、ホスピタリティとは何だろうと考えてしまいます。
直接お客様に接することはありませんが、お問い合わせや本の発送に心を込めて丁寧に行うことととらえ実践しています。
ズゼちゃんとの思い出⑤ マックくんとの相性
ゾウさんにも通じ合う言葉があるのでしょうか。ズゼちゃんとマックくんは初めから仲良くしていました。
最初はどうなるかと少しハラハラしましたが、すぐに仲良くなってくれてホッとしたことを覚えています。
けれども先輩である諏訪子おばあさんとズゼちゃんは、あまり仲良くなりませんでした。
本の中では、諏訪子おばあさんはズゼちゃんを歓迎している感じに書きましたが(笑)
ですので、ゾウ舎のグラウンドには3頭同時に出さないようにしていました。(ごんどうまさよし)
ズゼちゃんとの思い出④ バイリンガルなズゼちゃん
ズゼちゃんが理解できる言葉はラトビア語です。しかし、リガ動物園で飼育を担当し、日本まで付き添ってきていただいたザイフェルトさんは、英語とラトビア語でズゼちゃんを訓練してくれていました。
そこでわたしは当初、英語で指示していましたが、後に英語と日本語で、
「カムオン」―「おいで」
「ゴー」―「行け」
「ダウン」―「しゃがめ」
「ラングル」―「鼻を上げろ」
と2か国語で訓練しました。
その後は王子動物園の飼育員が引きつぎ、今も英語と日本語で行動指示訓練をしています。
わたしは動物園に行ったときには、少しでも故郷のことを思い出せるようにと、ズゼちゃんにラトビア語で話しかけています。
「ラプリート(こんにちは)」
「パルディエス(ありがとう)」
(ごんどうまさよし)
ズゼちゃんとの思い出③ 竹が好き
今日3月21日、神戸市立王子動物園は開園70年を迎えました。
おめでとうございます。
コロナ禍ではありますが、多くのお客さまが訪れていることでしょう。
さて今回はズゼちゃんの好物のことを少し。
ズゼちゃんはバナナが大好きです。王子動物園では多くの草食動物やサルたちにバナナを与えています。ズゼちゃんはたくさんバナナを食べますが、与える量にも困ったことはありません。
そして竹も好きです。固い竹を鼻でまきあげ、口にもっていって、バリバリと大きな音を立ててかみ砕くのです。
リガ動物園では竹は食べられませんでしたが、王子動物園ではパンダに竹を与えているので、これもたくさんあります。
ズゼちゃんは日本に来てから竹を知り、好きになったのでしょう。(ごんどうまさよし)
ズゼちゃんとの思い出② いっぺんに好きになったわたし
ズゼちゃんは生まれて3か月で母親が亡くなったので、リガ動物園では飼育員からミルクを飲ませてもらっていました。人の手で育ったゾウです。
ですからズゼちゃんはゾウとの絆がほとんど無いといってよく、その代わりに人とのあたたかい絆で育ってきたのです。
そのためか、初めて会うわたしをこわがることもなく、耳や顔、鼻をさわらせてくれました。
このスキンシップで、わたしはいっぺんにズゼちゃんのことを好きになってしまいました。(ごんどうまさよし)
ズゼちゃんとの思い出① 初対面
1996年に、初めて兵庫県日本ロシア協会のロシアおよびラトビア訪問団に参加しました。その時リガ動物園に行き、わたしはグレイジンス園長とともにゾウ舎のグラウンドに入ってズゼちゃんとの対面を果たしました。
ズゼちゃんは初対面のわたしを気にすることもなく落ち着いていました。
わたしがズゼちゃんの耳や顔を触っても嫌がることなく、写真撮影などもできました。
わたしは、これなら王子動物園に来てもすぐ飼育員にも慣れ、安全に対応できると確信したのです。(ごんどうまさよし)
開園70周年とごんどうさんのブログ
『ズゼちゃん大好き』の主人公アジアゾウのズゼちゃんがいる神戸市立王子動物園は、来る3月21日に開園70周年迎えるそうです。
なんと70周年記念ロゴマークもあるそうです。ロゴマークはこちら→王子動物園70周年記念ロゴマーク
3月21日はたくさんの方が訪れるのでしょうね。
『ズゼちゃん大好き』の刊行と開園70周年を祝して、作者のごんどうまさよしさんがズゼちゃんとの思い出などについて、明日(3/19)から5回にわたり著者ブログでご紹介くださいます。
どうぞお楽しみに!
たくさんのお申込みありがとうございます。
3月12日にSNSで『ズゼちゃん大好き』刊行の告知をしたとたん、たくさんの方々から購入のお申込みをいただきました。心より御礼申し上げます。
クリックポストの準備をしたり、封入したり、慣れない作業であたふた。「sold out」の表示が2回も出てしまい、皆様にご迷惑をおかけした発売初日でした。
本の発送が完了し、本がお届けできると、皆さまが「多くの方に読んでほしい」「涙が溢れそうになった」とTwitterでコメントをツイートしてくださり、とてもうれしく、元気をいただきました。
皆さまのコメントを、作者のごんどうまさよしさんにお伝えすると、とても感動されていました。
ズゼちゃんのことを、多くの皆様に知っていただけるようPRを続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
奈良公園の鹿のことがよくわかる本
「第21回えほん展なら」で
3月13日(土)~14日(日)は奈良市美術館にて「第21回えほん展なら」が開催されました。
この会場では、拙作『奈良 鹿ものがたり』(佼成出版社・刊)と本書巻末に掲載した 「奈良の鹿となかよくなるための七つの約束」を大きなパネルにして展示していただきました。
拙作のうしろにいるのは、なんと鹿ロボット!
私も行きたかったのですが、残念ながらコロナ禍で入場制限があったため叶いませんでした。
入場者の方々に、奈良公園の鹿との接し方を覚えていただけたかと思います。
コロナ禍で奈良公園を訪れる観光客が減り、「鹿が飢えている」という間違った情報が広がってしまい、野菜やパンを与える人が増えています。
奈良公園の鹿は野生ですので、食べ物を与えてはいけないのです。
特に人間の食べるパンなどは体調を崩す要因にもなってしまいます。
じゃあ、野菜ならいいかと思うかもしれませんが、それもダメなのです。
なぜなら野菜を与えると、その味を覚え、近隣の畑を荒らす原因にもなるから。
ですので、鹿せんべいだけあげてほしいのです。
本書が多くの人に読まれ、奈良公園の鹿との接し方を知ってもらえると嬉しいです。(中村文人)