ゾウさんにも通じ合う言葉があるのでしょうか。ズゼちゃんとマックくんは初めから仲良くしていました。
最初はどうなるかと少しハラハラしましたが、すぐに仲良くなってくれてホッとしたことを覚えています。
けれども先輩である諏訪子おばあさんとズゼちゃんは、あまり仲良くなりませんでした。
本の中では、諏訪子おばあさんはズゼちゃんを歓迎している感じに書きましたが(笑)
ですので、ゾウ舎のグラウンドには3頭同時に出さないようにしていました。(ごんどうまさよし)
奈良の出版社
ゾウさんにも通じ合う言葉があるのでしょうか。ズゼちゃんとマックくんは初めから仲良くしていました。
最初はどうなるかと少しハラハラしましたが、すぐに仲良くなってくれてホッとしたことを覚えています。
けれども先輩である諏訪子おばあさんとズゼちゃんは、あまり仲良くなりませんでした。
本の中では、諏訪子おばあさんはズゼちゃんを歓迎している感じに書きましたが(笑)
ですので、ゾウ舎のグラウンドには3頭同時に出さないようにしていました。(ごんどうまさよし)
ズゼちゃんが理解できる言葉はラトビア語です。しかし、リガ動物園で飼育を担当し、日本まで付き添ってきていただいたザイフェルトさんは、英語とラトビア語でズゼちゃんを訓練してくれていました。
そこでわたしは当初、英語で指示していましたが、後に英語と日本語で、
「カムオン」―「おいで」
「ゴー」―「行け」
「ダウン」―「しゃがめ」
「ラングル」―「鼻を上げろ」
と2か国語で訓練しました。
その後は王子動物園の飼育員が引きつぎ、今も英語と日本語で行動指示訓練をしています。
わたしは動物園に行ったときには、少しでも故郷のことを思い出せるようにと、ズゼちゃんにラトビア語で話しかけています。
「ラプリート(こんにちは)」
「パルディエス(ありがとう)」
(ごんどうまさよし)
今日3月21日、神戸市立王子動物園は開園70年を迎えました。
おめでとうございます。
コロナ禍ではありますが、多くのお客さまが訪れていることでしょう。
さて今回はズゼちゃんの好物のことを少し。
ズゼちゃんはバナナが大好きです。王子動物園では多くの草食動物やサルたちにバナナを与えています。ズゼちゃんはたくさんバナナを食べますが、与える量にも困ったことはありません。
そして竹も好きです。固い竹を鼻でまきあげ、口にもっていって、バリバリと大きな音を立ててかみ砕くのです。
リガ動物園では竹は食べられませんでしたが、王子動物園ではパンダに竹を与えているので、これもたくさんあります。
ズゼちゃんは日本に来てから竹を知り、好きになったのでしょう。(ごんどうまさよし)
ズゼちゃんは生まれて3か月で母親が亡くなったので、リガ動物園では飼育員からミルクを飲ませてもらっていました。人の手で育ったゾウです。
ですからズゼちゃんはゾウとの絆がほとんど無いといってよく、その代わりに人とのあたたかい絆で育ってきたのです。
そのためか、初めて会うわたしをこわがることもなく、耳や顔、鼻をさわらせてくれました。
このスキンシップで、わたしはいっぺんにズゼちゃんのことを好きになってしまいました。(ごんどうまさよし)
1996年に、初めて兵庫県日本ロシア協会のロシアおよびラトビア訪問団に参加しました。その時リガ動物園に行き、わたしはグレイジンス園長とともにゾウ舎のグラウンドに入ってズゼちゃんとの対面を果たしました。
ズゼちゃんは初対面のわたしを気にすることもなく落ち着いていました。
わたしがズゼちゃんの耳や顔を触っても嫌がることなく、写真撮影などもできました。
わたしは、これなら王子動物園に来てもすぐ飼育員にも慣れ、安全に対応できると確信したのです。(ごんどうまさよし)
3月13日(土)~14日(日)は奈良市美術館にて「第21回えほん展なら」が開催されました。
この会場では、拙作『奈良 鹿ものがたり』(佼成出版社・刊)と本書巻末に掲載した 「奈良の鹿となかよくなるための七つの約束」を大きなパネルにして展示していただきました。
拙作のうしろにいるのは、なんと鹿ロボット!
私も行きたかったのですが、残念ながらコロナ禍で入場制限があったため叶いませんでした。
入場者の方々に、奈良公園の鹿との接し方を覚えていただけたかと思います。
コロナ禍で奈良公園を訪れる観光客が減り、「鹿が飢えている」という間違った情報が広がってしまい、野菜やパンを与える人が増えています。
奈良公園の鹿は野生ですので、食べ物を与えてはいけないのです。
特に人間の食べるパンなどは体調を崩す要因にもなってしまいます。
じゃあ、野菜ならいいかと思うかもしれませんが、それもダメなのです。
なぜなら野菜を与えると、その味を覚え、近隣の畑を荒らす原因にもなるから。
ですので、鹿せんべいだけあげてほしいのです。
本書が多くの人に読まれ、奈良公園の鹿との接し方を知ってもらえると嬉しいです。(中村文人)
学研プラスから『毎日のドリル 文章読解 小学3年』の増刷通知が来ました。
じつはこのドリルに、拙作『コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業』が問題として掲載されているのです。
2020年3月に発売となりましたが、何度も増刷がかかっています。2015年に出版した拙作が、少しでも読者の目に触れることは書き手冥利に尽きます。
4月から3年生に進級するみんなも、このドリルで勉強してくれるとうれしいです。(中村文人)
この度、そよ風さん@breezes_whisper主催の『幸せを紡ぐ物語』展第四話に出展いたします。
こちらでは、「きのこと妖精」イラストの原画を出品する予定です。
総勢32名の個性的な作家さんの作品をお楽しみいただけましたら幸いです。
BOOTHでの通販対応もしていますので、合わせてよろしくお願いいたします。(みろかあり)
【記】
◆会期 2021年3月18日(木)~24日(水)11時~19時(初日13時から、最終日17時まで)
◆会場 デザインフェスタギャラリー WEST 2-A
東京都渋谷区神宮前3-20-18
・東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 出口5より東郷神社方面へ徒歩5分
・JR山手線 原宿駅 竹下口から竹下通りを直進徒歩9分
アクセス → デザインフェスタギャラリーアクセスマップ
私の初めてのノンフィクションです。自分からなにかに引っ張られるように書きたいと思ったのはこの作品が初めてです。
ノンフィクションですから燃料輸送に関わった方たちにお話を聞くのはもちろんですが、ディーゼル機関車の運転席に乗せてもらった時の殺風景さや燃料のにおい、鳴らさせてもらった警笛の大きな音。目に入る家々をおおうブルーシート。頻繁に起こる大きな余震、夜の磐越西線の駅で機関車の音を聞こうと待っていたときの空気の冷たさなど、その場に身を置いて五感で感じるひとつひとつのことが、原稿を書き上げる力になりました。その時のことを思い出すと今でもドキドキしてきます。
2013年に出版されて以来、デーデは今も多くの方に読んでいただいています。今年もラジオ、テレビ、ネットなどさまざまなメディアで取り上げていただいています。そのことに感謝するとともに、なぜだろう、とふと思います。
デーデはひたすら燃料を運びました。ほとんどの人が緊急燃料輸送のことは知らなかったとおもいますが、その燃料で多くの人が助かりました。
誰かのために何かをひたすらやり続けること――このことがデーデを通して多くの皆さんに伝わったのかもしれません。
けれども、わたしはこのことを伝えようと思って書いたわけではなく、あくまで事実を書いただけなのです。
ありがたいことに多くの感想をいただきました。その中に、忘れられない言葉があります。
「わたしもだれかのデーデになりたい」
今、わたしはだれかのデーデになっているのだろうか。自問する日々です。(すとうあさえ)