記憶の底に沈む月

井坂康志  著

取り壊された生家 、真夏のカブトムシ 、忘れていた給食の時間 。記憶の井戸を降りていくとき、人は失われた風景に再会する。

欠落から生まれた言葉が響く、失われた者たちのために。すべての追憶の旅が、いつしか「帰ろうよ」 という遠い声に重なる。

喪失と再生を巡る魂の遍歴。静謐な独白の65篇。

【主な内容】
第Ⅰ部 花の季節
 忘れてるだけなんだよ
 生まれた家を夢に見た
 こころの土手に咲く花よ
 貝殻を拾いに
 うらつくばドライブイン
 カブトムシ

第Ⅱ部 くりぬかれた空
 樹液
 渡良瀬土手の桜の樹
 月
 たたかってね
 きみを見送る
 湖上

第Ⅲ部 帰ろうよ
 あの頃書いてさえいたら
 夕仏の歌
 歎語
 どんどん子供になる
 風の松林
 能代・井坂記念館

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記憶の底に沈む月  
A5判 並製 100ページ 定価2200円(2000円+税)

井坂康志のこれまでの詩集はこちら(書名をタップorクリックください)
『ヨベルの年』
『レオノーレ』
『古道』